ヨーロッパ1ヵ月旅の荷物を大公開。極寒のパリから太陽のマドリードまでをめぐったバックパックの中身とは!

旅行者のスーツケースやバックパックの中身をのぞく「かばんの中身は?」企画、第2回の今回は筆者自身が2~3月にかけてヨーロッパを1ヵ月旅した際のバックパックの中身を公開します。

第1回の記事はこちら

 

ではさっそく。こちらが、私が持っていったものの(ほとんど)すべてです!

※衣類は除く

ごちゃごちゃとしていて見づらいかもしれませんが、左から順に紹介していきます。

 

①バックパック

まずは一番左、旅の相棒バックパックです。わたしは最初どんなものを買えばよいのかわからなかったため、アウトドアグッズに詳しい友人にアドバイスを請いました。彼がおすすめしてくれたモンベルのZERO POINTというものを愛用しています。容量は65リットルとかなり大きいのですが、そのわりには値段も良心的で、軽いところも気に入っています。今回はかさばる冬服やおみやげなどを運ぶ必要があったので重宝しましたが、大きすぎると感じるときもあるので(とくに暑い国に行くときなど)小さいものと2つ持っておくと便利かもしれません。

 

②スリッパ

靴を脱ぐ民族としてはこれがあるとくつろぎ指数がだいぶ違います。某航空会社で配られたものをそのまま頂戴してしまいました。薄くて折りたためるので便利です。

 

③バックパックのレインカバー

スリッパの右隣にある青いものがそうです。雨が降ったときにバックパックへかぶせ、浸水をふせぎます。最低限の洋服しか持っていない身ゆえ、雨のせいで次の日着る予定だった服がぐっしょり、というのは避けたいのです。私は諸事情によりパソコンなどの精密機器も持参していたので、これはとても大事でした。

 

④カメラ

レインカバーのお隣はカメラです。SONYのミラーレス一眼α5100というものです。軽量かつコンパクトで、旅の供としてはぴったりだと思います。夜景などはスマホだと限界があるため、こちらもカメラに詳しい友人にアドバイスをもらいつつ購入しました。

 

⑤パスポートケース

カメラの右隣、黒い長方形のものです。パスポートや航空券など、空港ですぐ取り出せるようにひとつのケースにまとめていました。ペンも一本はさんでおくと、機内で入国カード・税関申告書などを書くときに便利です。

 

⑥南京錠(3つ)

スリッパの右隣、レインカバーの下にあるのは南京錠です。バックパックは日中は宿においておくので、これはセキュリティ上必要不可欠でした。上の銀色のふたつはバックパック自体のファスナーをロックし、他人に開けられないようにするために使用し、下の赤い錠にコードがついているものはバックパックをベッドの足などに固定し、他人に持っていかれないようにするために使用しました。空港でちょっとトイレに行きたくなったときなどにも、これがあれば近くのベンチにつなぎとめておけばよいのでとても重宝しました。一人旅だと「荷物を見ていて」と頼める人がいないので、持っておくことをおすすめします。

 

⑦充電器・モバイルバッテリー

そのお隣は携帯およびカメラの充電器とモバイルバッテリーです。モバイルバッテリーはとても重宝しました。なれない土地ゆえ地図アプリなどを使うことも多く、電池の消耗がはげしいため、いざというときにバッテリーを持っているのと持っていないのとでは安心感が桁違いです。(筆者は一度バンコクで深夜に迷子になり、携帯の電池も切れ、人通りもなく…という恐怖体験をして以来常に持っておくようにしています)

 

⑧ジップロックなど

続いてスリッパの下にあるのは大量の袋たちです。ジップロックはとても便利で、使いかけの食料を入れたり雨の日に携帯を入れたりなど何かと使えます。かさばるものでもないので、わたしはいつも多めに持っていきます。

 

⑨貴重品入れ

ジップロックのお隣、オフホワイトの長方形のものが、腹巻タイプの貴重品入れです。基本的にはパスポートを入れていますが、そこまで必要性を実感したことはありません…。何があるかわからないので一応、というかんじです。空港で寝るときなどには服の下に身につけておけるので、たしかに安心感はありました。個人的には、今まであった旅人たちは首から下げるタイプを使っている人が多いように感じました。

 

⑩ドライヤー

これは完全に人によります。私は髪質上絶対に必要なので持っていきましたが、ほかのバックパッカーはあまり持っていませんでした。ただ、安宿には基本的にドライヤーなどは設置していないので、必要な方は自分で持っていくことをおすすめします。これは家電量販店で買ったトラベル用のものですが、国内用のものだと海外の電圧に対応していない場合があるため、よく確認して購入してください。

 

⑪財布、時計

ドライヤーの隣はお財布2つと腕時計です。財布は普段使っているものでもよいと思いますが、わたしは盗まれた時のダメージが最小になるように100均で購入したものを持っていきます。2つあるのは現金を分散させるためで、これによって1つが盗まれたときでももう1つは無事、という可能性が生まれリスクが少なくなります。

 

携帯で時間をチェックするので腕時計は不要と思っている方も多いと思いますが(私も日本ではそうです)、なんとなく道端でスマホを取り出すのは安全上の問題を考えると気が引けるため、持っていくようにしています。

 

⑫タオルなど

最下段、バックパックの右にあるのはタオル、ハンカチ、ティッシュなどです。安宿に泊まる場合はタオルなどを置いていないことが多いため、自分で小さいものを一枚二枚持っていくようにしています。すぐに乾くスイムタオルなどを持っていくのもいいかもしれません。

 

⑬シャンプー・リンスなど

その隣にあるポーチには、歯ブラシやシャンプー、リンス、化粧品などをすべてまとめています。これらも安宿にはまずないので、自分で持っていくか現地で調達するかしましょう。

 

⑭洗濯用品

100均で買った折りたためる洗濯バサミ付き物干しとトラベルサイズの洗剤です。洗剤はたまたまあったので持っていきましたが、現地で調達可能なのでとくに必要ないと思います。物干しはかなり重宝します。毎度ランドリーに行くのではお金がかかりますが、手洗い・部屋干しなら問題ありません。ベッドの手すりなどにかけておけるのでとても便利です。

 

⑮その他

そのほか、事情があって写真には載せられませんでしたが、「トラベルクッカー」「折りたたみコップ」「シーツ」などを持っていきました。トラベルクッカーはたしかに便利なのですが、いかんせん重く、そしてかさばります。旅先でどうしてもごはんが炊きたい場合は持って行ってもいいと思いますが、お湯が沸かしたい程度であればステンレスマグとコイルヒーターで十分です。「折りたたみコップ」は100均で買ったものなのですが、安価なわりに見た目もかわいく、非常にコンパクトになるため外国人にウケがすごくよかったです。今のところ日本以外では見たことがないので、珍しがられることも多いです。歯磨き用にしたり、ちょっと一杯コーヒーを、というときにも重宝しますので、おすすめです。

 

さて、いかがだったでしょうか。今回はパスポートや洋服、常備薬などの必需品ではなく、あえてそれ以外のものを紹介してみました。持ち物はその人の旅の目的地、期間、スタイルによって千差万別ですが、あくまでも一例として、皆さんのパッキングの小さな助けになれば幸いです。

 

(文・三橋 咲)

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「人の顔が見える記事」を目指して。ことばと旅がすきなTUFPOST代表兼Wonderful Wander編集長です。