
今回は、ガチ中国でガチ中国人に聞いた、おすすめリアルガチ中華についてレポートします!
今回私が滞在していたのは山西省。中国の北部に位置し、小麦がたくさん撮れることから、麺料理が豊富な地域です。

中華料理と言えば、麻婆豆腐や火鍋などの辛さをイメージする人も多いかもしれません。しかしそこは広大な中国!地域によって辛さは全く異なります。北部に位置する山西省は、実はそこまで辛い料理は多くないんです。実際今回私が訪れた家庭で出された料理の中で(参照:ひとつ前の年越しレポート)、辛い料理はほとんどありませんでした。
しかし、私は舌が辛い物を喜ぶように作られているらしく、辛いものが大好きな口なので、今回お勧めする料理は基本辛いです。本場の辛さ、堪能してきました。
第三位、東北麻辣燙!

いまや日本でもすっかりメジャーな食べ物となった麻辣湯。非常に辛いことから想像つくように、四川発祥のたべものなのですが、今回ご紹介するのは東北部(吉林省や黒竜江省などの寒い地域)の人たちが生み出した、東北麻辣燙です。
四川麻辣湯との違いは、麻醤(ごまだれ)が入っていること。このごまだれが麻辣の辛さを和らげ、優しい味わいにしてくれます。

具材はモチモチした春雨はもちろん、白きくらげや湯葉など種類豊富でした。

ごまだれがお好きな方は絶対ハマります。結構おなかにたまり、腹持ちもいいのでダイエットにもいいかも?!
第二位、酸辣粉!

初めて食べたときに、美味しすぎて二日後にまた食べに行ってしまったほど、激ハマりした料理です。酸辣粉は四川発祥の料理なので、山西省とはあまり関係がないのですが、美味しすぎたのでランクインさせてください。
酸辣粉の春雨は、普通の春雨と違いさつまいも粉で作られているそうで、だからこそモチモチ感が格別です。この春雨に、少しとろみのある辛くて酸っぱいスープがよく絡んで、一度食べ始めるともう止まらないです!パクチーの持つ独特な風味も、このスープにマッチします。中華版トムヤムクン、といった感じでしょうか。
私は自分へのお土産にインスタント酸辣粉を大量買いしたのですが、一か月程度で食べつくし、高田馬場の中華食材ショップで更に大量買いしてきたくらい、ハマりました。
まだ日本にお店は少ないですが、いつか麻辣湯のようにブームが来てくれるといいなと思いました。
辛い物好きなかたはぜひ!!
第一位、烤冷面!

中国東北部・黒竜江省発祥のファストフードで、現地ではおやつのような感覚で親しまれています。

クレープのような生地に卵を割り入れ、ソーセージ、玉ねぎ、パクチーをふりかけ、ソースを塗って完成です。いかにもB級グルメという感じがしますよね?
ソースはお好み焼きソースのように甘辛い味わいです。店員さんができたてを提供してくれることもあり、生地のもちもちさが格別でした。この生地が、甘辛ソースによく絡み、パクチーのさわやかさも相まり、一度食べると止まりません。友達と半分こする予定だったのですが、あまりのおいしさにほぼほぼ私が平らげてしまいました。日本に帰ってから、ガチ中華レストランで食べてみたのですが、全く美味しくなく、やはり本場で食べる味は違うなあと痛感させられました。
ここからは番外編です。今回私が訪れた山西省では、ショッピングモールの中にも外にも、屋台があるのを多く見かけました。そこで売られているのは、垃圾食品と呼ばれる、日本でいうところのジャンクフードです。垃圾はゴミという意味なので、直訳すると「ゴミの食べ物」となります。

代表的な垃圾食品は、ソーセージ!

といっても、何が材料なのかは中国人の友人もわからないそうです。私も一口食べてみましたが、少し魚の風味がするような気がしましたが、表面にまぶしてある香辛料のせいでよくわかりませんでした。食感はふわふわとしていて、魚肉ソーセージとはまた一味違う。これは日本では食べたことのない味だと思い、興奮しましたね。
お次は、羊肉串!

ソーセージと同様、こちらにも香辛料がまぶされています。一口食べると、これもまたビールに合いそうな濃い目の味付けで、私はすごく好みでした。羊肉の少しの獣臭さを、香辛料が中和してくれている感じ、大人にはたまらんでしょう。しかし、これを日本人の子供たちが好き好むとは思えません。駄菓子感覚で食べている中国人キッズ、恐るべし!
ガチ中華レストランは日本に数多くあれど、垃圾食品を取り扱っている店はそう多くはありません。がやがやとした屋台で、むせかえるような香辛料のにおいに囲まれながら、ソーセージをほおばれば、あなたも立派な現地の人に!中国人にとって、童年を振り返る思い出の味、垃圾食品を、ぜひ中国に旅行に行った際は食べてみてください。