観光地もいいけど、スーパーもとってもおもしろい!! フランスのスーパー事情

〇はじめに

フランスに留学してたくさんの異文化を目の当たりにしたのですが、その中でもスーパーで異文化をたくさん発見しました。

スーパーって言っても、食品や日用品が売ってあるだけだし、そんなに違う?とお思いの方もいるでしょう。ですがフランスのスーパーには、羨ましい!と思うことや、え!そんなことある?!とびっくりすることなど、おもしろい発見があるのです。

今回は、フランスのスーパーについて、私がお世話になったグルノーブルにある大型スーパーの写真とともにご紹介します。

私が留学していたフランスアルプス麓の街グルノーブルについての紹介記事はこちら

〇フランスのスーパーって?

-スーパーの種類

大型スーパーからコンビニサイズまで、いろんなスーパーがあります。ちなみにフランスにはコンビニがないので、スーパーは人々の生活にとって重要な存在。普通のスーパーだけでなく、ビオ(有機食品)専門のスーパーもあります。

パリなどの都会はグルノーブルなどの地方都市と比べて、コンビニサイズの小さめのスーパーが多いです。

主なブランドは、モノプリ(Monoprix)、フランプリ(Franprix)、カルフール(Carrefour)、カジノ(Casino)などです。

営業時間は、だいたい朝8時から夜9時くらいまでです。店舗によっては、日曜日は営業時間が短く、夕方に閉まってしまう場合があるのでご注意を。

パリだけでなく、地方都市の旧市街では、古く歴史ある建物にスーパーが入っています。

〇スーパーの店内

さっそく店内を見ていきましょう。(写真はグルノーブルの大型スーパーで撮影したものです。)
店内はこんな感じです!棚いっぱいに商品が並べられています。

―好きなだけ選んで買える野菜や果物

野菜や果物は量り売りです。自分が欲しい量を取って量りで測り、量りから出てきたバーコードを袋に貼ります。スペインやイタリアなど近隣諸国の野菜や果物もたくさんあります。

グルノーブル名物のナッツや、日本ではあまりみない平たい桃もありました!

―ビリビリにしちゃう?!ペットボトル飲料

フランスでは、水などペットボトルに入った飲み物を袋から勝手に破って取ります。

水とビリビリになった袋が一緒に置いてあっておもしろいです!

ちなみにフランスの水は硬水なのですが(一部軟水もペットボトルで売られているようです)、私は硬水を飲みなれるのに時間がかかりました…

牛乳も日本と違います。パックではなくボトル型が主流で、キャップの色によって種類が異なっています。赤色のキャップは全乳、青色は低脂肪牛乳、緑色は無脂肪牛乳です。

そして一番驚くのは、牛乳も常温保存だということです!!賞味期限も長くて3か月くらいあるものもありました。

―日本のスーパーではあまり見かけないお肉

お肉は大きいものが多く、ハム以外には薄切りや細切れのお肉は売っていません。

鳥の丸焼きやハラールのお肉など、日本ではあまり目にしないものが並んでいました。

―種類豊富なパン

さすがフランス。パンの種類がとても豊富です。バゲットだけでもいろんな種類があります。 写真では映りきっていませんが、バゲット用の棚がいくつも並んでいます。

ほかにもクロワッサンやパンオショコラ、カンパーニュなど、スーパーとは思えないほどたくさんの種類のパンがありました。

とてもおいしくて、多くの地元の人たちがスーパーでパンを買っていました。

―どれがなにだかわからないほど種類豊富なチーズ

チーズも種類が豊富です。大きめの店舗だと、チーズがたくさん並んだショーケースがあり、そこにいる店員さんに直接オーダーして好きな大きさに切ってもらえます。今までみたことのないサイズ感のチーズに圧倒されます!

小さめのスーパーだと種類が少なかったりサイズが小さかったりしますが、日本よりは種類豊富で価格もお手頃です。

―甘いもの好きにはたまらないお菓子

マドレーヌなどの焼き菓子や、クッキー、チョコレート、ポテトチップスなどがありますが、どれも種類が豊富です。安くておいしいお菓子がたくさんあるのでお土産におすすめです。

―ケーキ屋さん並のケーキ

本当にここスーパー?と疑ってしまうほどたくさんケーキがあります。(ケーキがあるかどうかは店舗によりますが)
全部おいしそうでどれにするか迷ってしまいます!

―日本食

多くのスーパーにアジアの食品が売ってあるコーナーがあります。日本食だとカップラーメンやお味噌汁、おかきなどがありました。日本と比べるともちろん割高ですが、日本の味が恋しくなった時に大活躍する存在です。

―圧倒的充実度のBio(有機食品)

フランスは本当に有機食品が多いです。はじめに紹介したように、有機食品専門のスーパーもたくさんありますが、普通のスーパーにもBio(ビオ)商品がたくさんあります。

野菜や果物はもちろん、クッキーやチョコレートなどのお菓子や、肉、魚、調味料など、いろいろな種類のBio製品があり、驚かされました。値段が少し高くなりますが、日本で販売される有機食品よりはお手頃価格でした。

―買い物カート

日本だとスーパーにある買い物かごやカートに商品を入れるのが主流ですよね。フランスではコロ付きの引きずるタイプの買い物かごや大きい買い物カートを使います。

それだけでなく、自分で持ってきたエコバックや折り畳み式買い物カートに商品を入れるのも主流です。

買いたい商品を自分が持ってきたバックやカートに入れて、レジで商品を取り出して支払います。「まだ支払いもしてないのに自分のカバンに商品を入れちゃっていいの!?」とはじめはびっくりしましたが、わたしも折り畳み式買い物カートを使って買い物をしていました。カートを転がして運ぶので買い物が楽で、たくさん買っても帰り道に荷物が重くて腕がもげそうになるということがなくてとても便利でした!

Poussette imprimé Blanc Monoprix Maison – Monoprix.fr
―フランスの文化!買い物でのあいさつ

レジの店員さんに“Bonjour!” (ボンジュー。こんにちは)または “Bonsoir!”(ボンソワー。こんばんは)と挨拶します。フランスでは、お客さんが店員さんに挨拶するのはとても大切なマナー。ぜひ笑顔で自分から挨拶してみてください。お会計が終わったら、最後に“Merci!”(メルシー。ありがとうございます)と言います。これでお買い物は完璧です!

〇おわりに

スーパーひとつとっても、日本とフランスではたくさんの違いがありました。

人々の生活に強く結びついたスーパーだからこそ、たくさんの文化を知ることができます。

フランス観光のついでに、お土産を探しながらスーパーでの異文化体験、ぜひみなさんも楽しんでみてはいかがでしょうか。

(文・大内 祐佳)