韓国のオリンピック事情

オリンピック開幕まであと5日。ついに1週間切ってしまった。

2013年に東京でのオリンピック開催が決定したのがつい最近のことのように思える。開催決定した2013年のカウントダウンは2000日となっていたのに、開幕まであと1週間もないのだと思うと、いよいよなんだなと感じる。

 2020年からコロナウィルスが流行し始め、開催が危ぶまれたが延期し、今年開催することになった。だが、海外選手団の入国が始まるとコロナ陽性判定が出た選手がぽつぽつと現れ、開催懸念の声が出ている。

 オリンピック開催賛否はさておき、今月はオリンピックが開催されることを踏まえて、韓国のオリンピック事情について紹介する。

 韓国ではオリンピックでメダルを取ると約2年間の兵役が免除されるという特典がある。これは「芸術・体育要員特例制度」と呼ばれている。しかし、兵役免除という特典に国民から不満の声が上がり、近々この制度が見直されるかもしれない。しかし、4年に1度の祭典のため、その時期に兵役が重なっている選手は命がけである。

 韓国では過去に2度オリンピックを開催した。

1回目は1988年のソウルオリンピックである。当時、韓国は金メダルを12個、銀メダル10個、銅メダルを11個獲得した。そして国別獲得メダル数だと、4位だった。(1位はソ連)

また、当時のマスコットキャラクターは「ホドリ」という虎のキャラクターだった。

そして2回目は2018年に開かれた平昌冬季オリンピックだ。 

平昌はソウルからKTXという列車で2~3時間ほどの所に位置した都市である。

元々、平昌は「見捨てられた場所」と呼ばれ、知名度が少ない都市だった。そこで韓国政府がオリンピック招致に成功し、今は知名度が高い都市の一つとなり、観光事業や町おこしに成功している。ちなみに、平昌オリンピックのマスコットキャラクターは「スホラン」と「バンダビ」である。

上の画像を見るとどちらも、虎のキャラクターが使われている。それは朝鮮半島の形が虎に似ているため、虎は朝鮮半島を象徴するものとされている。

NAVERから引用

平昌オリンピックでは、金メダル5個、銀メダル8個、銅メダル4個獲得した。このオリンピックでは韓国が北朝鮮と共に南北合同チームで「KOREA」という名前で出場したり、「メガネ先輩」と呼ばれたカーリング選手が話題になるほか、スピードスケートで金メダルを獲得した小平奈緒選手と、銀メダルを獲得したイ・サンファ選手が互いに抱き合い日韓の友情が話題になるなど、多方面で話題となったオリンピックだったように思う。東京オリンピックも悪い意味で話題にならないといいが…

(文・高木好花)