あの日を忘れないで~3.11の悲劇から学んだこと~

ニュースや新聞には新型コロナウイルスに関する項目が用意されており、全国の感染者数や亡くなった人の数についての情報が、毎日必ず取り上げられている。

 

世間はコロナ一色と言える状況の中、「あの日」から10年が経った。

もう10年、まだ10年、やっと10年。

捉え方は人によって異なる。

 

「あの日」とは、日本人なら誰もが知っている。いや、知らなくてはいけない日である。

2011年3月11日、国内観測史上最大規模の大地震が、東北地方を中心に日本を襲った。

一瞬にして多くの人の命が奪われた、東日本大震災。

全国で1万5899人の尊い命が犠牲となり、現在も二千人を超える人々の行方が分かっていない。

 

 

当時私は日本におらず、日本からとても離れたイギリスに住んでいた。いつも通りテレビをつけて、朝のニュースを見ていたら、「日本が大変なことになっている」と報道されていた。

津波の映像を見ただけで、恐怖心で固まってしまったのを覚えている。

現地の人はどんなに恐かったことか。

自分があの時被災地にいたら、本当に逃げ切れただろうか。

 

 

学校に行くと、周りの友達をはじめ、先生から「日本にいるご家族とは連絡を取れた?無事だった?」と心配された。

「無事です」と答えると、自分よりもほっとした表情を見せて、「良かったね」と嬉しそうに言ってくれた。

私が通っていたイギリスの小学校は、もともと募金活動やチャリティーイベントを積極的に行っていた学校で、先生と生徒、時には生徒の保護者も一緒に参加していた。

震災の日から数日後、早速被災地のための募金活動が行われ、先生たちが作ったお菓子を学校で売り、生徒や学校周辺に住む人たちがそれを買って、売上金を寄付に回した。

 

正確な金額は覚えていないが、予想以上に集まって、その学校で唯一の日本人だった自分に、先生たちが報告してくれたのを覚えている。

自分は被災した人々の気持ちが分かるほど、恐くて辛い経験をしたわけでもないのに、

ずうずうしいと分かっていながら、周りの人の温かさに涙が出そうになった。

東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」も、最近では多言語版が作られ、国内外のアーティストによって11言語で歌われている。

 

 

いつでも逃げられる準備はできているだろうか?災害時用バッグの準備、避難経路の確認などは済んでいるだろうか?

ひょっとしたら明日、東日本大震災を超える大地震が起きるかもしれない。

 

これは当然且つ震災に限った話ではないが、

人はいつ、どこで、どのように死ぬかは、誰にも予測ができない。

 

 

私は以前よりも、一日一日を大事に過ごそうという意識が強くなった。

毎日欠かさず筋トレをしたり、本を読んだり、ご飯を作ったり、家族や友達と話したり。

一日を充実させる方法は人それぞれだ。

「なんか今日、一日無駄にしちゃったな」と思う日が無いように心掛けて、「明日自分が死ぬかもしれない」と考えながら、日々過ごしている。

 

私の考え方は傍から見るとすごく疲れそうだが、誰だって明日も生きていられるという保証はないことを忘れないでほしい。

明日自分が世界からいなくなっても、悔いの残らない生活を続けていきたい。

 

最後に、被災地の支援活動に尽力されている方々に深く敬意を表し、

一刻も早い被災地の復興と、被害に遭われた方々が早急に日常生活に戻れることを、

心よりお祈り申し上げます。

 

(文・安藤 真季)

 

【参考文献 URL】

Pray for Tohoku

内閣府 防災情報のページ 特集 東日本大震災

「花は咲く」多言語版

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東南アジアとオセアニアを愛するヨーロッパ育ちの純ジャパです。基本的にぼーっとしている時は「今日何を食べるか」考えています。I want to make a long, stiff bridge between Japan and many other countries :)