アイルランド旅行記 〜ヨーロッパの片隅で〜 観光編

旅に期限はあるのだろうか?ふとそんな疑問が私の頭をよぎる。

その土地にいるということを「旅」と定義するなら、旅とは一時的なものかもしれない。しかしそこで得た感動は、私たちにとって決して期限付きのものではないはずだ。

 

猛暑真っ只中の2018年8月、とうとう私にも「夏休み」がやってきた。大学の課題に追われ、アルバイトに精を出す日々とは暫しお別れし、私は一人、成田発の便で日本を発った。行き先はヨーロッパの片隅に浮かぶ島、アイルランドだ。

今回の私の旅にはある目的があった。それはアメリカでお世話になったホストファミリーのお父さんトムと、妹デリアに2年ぶりに会うことだ。その最初の再開の地がまさかアイルランドになろうとは一体誰が予想し得ただろう。人生とはわからないものだな、なんてちょっと格好つけたことを思った。

それではここからは本題のアイルランド旅行について、以下の内容を中心に書いていきたいと思う。

 

  1. 基本情報
  2. おすすめスポット
  3. 宿泊スタイル(「アイルランド旅行記 〜ヨーロッパの片隅で〜 宿泊編」に続く)

 

1.基本情報

正式名称:アイルランド共和国(Republic of Ireland ゲール語ではEire)

首都:ダブリン(Dublin)

言語:ゲール語、英語

通貨:ユーロ

 

2.おすすめスポット

今回の旅行で訪れた街や景勝地は沢山あるが、中でも特に私がおすすめしたい場所を4つ挙げる。

1.The National Botanic Gardens of Ireland

ダブリンの市街地から少し外れた住宅街にある国営の植物園。園内は外から見るよりも広く、歩き応え・見応えともに満点。

季節によって異なる展示スペースもあるので要チェック。私が訪れた時は「トマト展」だった。トマト好きにはたまらない。
区画毎にテーマが決められており、園内では散策する人やのんびりくつろぐ人など様々。
併設されたカフェで、美味しいケーキをお供にお茶をするのもいい。

National Botanic Gardens

Glasnevin, Dublin 9, Ireland, D09 VY63.

 http://botanicgardens.ie

2.Dún Dúchathair (the Black Fort)

ブラック・フォートのあるイニシュモア島は、アラン諸島に属する小さな島だ。アラン諸島と言えばアランニットが真っ先に頭に浮かぶかもしれない。しかし島には他にも魅力がたくさんある。中でも私がおすすめしたいのが、ブラック・フォートまでのハイキングだ。

崖の岩肌に波が打ちつける様は圧巻。
これがブラック・フォート(黒い砦)と呼ばれる所以。

ちなみにアラン諸島があるのがゴールウェイの西。ゴールウェイは西部に位置するアイルランド第二の都市で、東の首都ダブリンからは車で3時間ほど。つまりイニシュモア島があるのは、西の西のさらにその西。

イニシュモア島へはフェリーを使って移動する。船内アナウンスは英語とゲール語。年長の乗組員さんたちの会話もよく聞いたらゲール語で交わされていた。

The Black Fort

Killeany, Co. Galway, Ireland

3.Connemara

コネマラというのはゴールウェイにある小さな町の名前だ。豊かな自然とアイルランドの土着の文化を色濃く残すこの土地を訪れる機会があったら、是非数日かけてじっくり回って欲しい。

コネマラの中心部Clifden(クリフデン)。色とりどりの店が立ち並び、こじんまりとしつつもどこか気分まで明るくなるような通りだ。
変わりやすい島の気候にも全く動じない動物たち。牛、羊、ロバ、ポニー、馬などの家畜はアイルランドで普通に見られる。またコネマラにはコネマラ・ポニーという固有種もいる。
Connemara National Park(コネマラ国立公園)。トレッキングコースが整備されているので雄大な自然の中での散歩を手軽に楽しめる。

Connemara National Park

Letterfrack, Co. Galway

www.connemaranationalpark.ie

4.Howth

ダブリン郊外に突き出た半島がある。その小高い丘がホウスだ。車はもちろん、DARTと呼ばれる電車やバスなどの公共交通機関を使っても行ける。澄んだ海と、紫や黄色の花が咲き乱れる緑の丘の両方を堪能できるのは島国アイルランドの特権だろう。

海も丘もそして空も、一度に堪能できるのがホウスの魅力。
夏には小さな花々が咲き乱れる。夏のホウスの気候は歩くと少し汗ばむ程度。冬でもそれほど寒くはないが、雨風をしのげるレインジャケットの着用がおすすめ。

私が初めてホウスを訪れたのは実は2015年の冬で、今回が2度目だった。しかし夏のホウスは気候が緩やかで植物も生き生きとしており、冬とはまた違った顔を見ることができた。

クリスマスムード漂う12月のHowth Market。

コースの終わりにはパブで一服するもよし、ふもとのマーケットで食事や買い物を楽しむもよし。歩きやすい道なのでハイキングはあまり、という人にもダブリンを訪れたら一度は足を運んでほしい場所だ。きっとあなたもアイルランドの自然の美しさに魅了されること間違いなし。

Howth DART Station, Howth, Dublin 13(ホウスはここから徒歩5分ほど)

 

おわりに

夕方のクリフデン。

アイルランド。一字違いの某国の存在や根強い人気を誇る英国のお隣にあって、日本ではまだまだ知名度に欠ける気がする。しかし個性豊かなその島には、来るものを拒まない大らかさがある。

トリニティ・カレッジに併設された図書館で「ケルズの書」を見学したり、テンプル・バーでエールビールを楽しんだりといった王道もいいのだけれど、せっかくなのでガイドブックなどではあまり紹介されていない場所も取り上げてみた。自然がメインになってしまったことは悪しからず。

「アイルランド旅行記 〜ヨーロッパの片隅で〜 宿泊編」もお楽しみに!

About Kobayashi Kasumi 1 Article
長期休暇に入ると海外行きたい欲求が高まる日本語専攻2年。密かに2020年度のWonderful Wonder編集長を務めています。愛読書は『グアテマラの弟』。