その湖には、街がまるごとひとつ沈んでいる – 南ドイツ、その雄大な自然に囲まれ、ティティゼーに思いを馳せる。

南ドイツ・アルザス

伝説が沈む湖ティティゼー

 

こんにちは、ドイツ語専攻2年の西江穂乃香です。初めてライターをやります!

今回は、南ドイツの黒い森(Schwalzwald)にあるティティ湖(Titisee)について紹介することになりました。

5年前の記憶を頼りに書いているので、不確かな所もあるかもしれませんが、楽しんでいただけたら幸いです。

 

ティティゼーは、記録があるだけでも一千年以上の歴史を持つ古い自然湖です。フライブルク中央駅からは電車で30分。あっという間につきます。

ごく普通の人口湖なんじゃないかと思いきや…深い緑の森とゆるやかな丘に囲まれた、とっても広くて綺麗な湖でした。こんなに大きい自然湖があったんだ…と驚きます。この美しさだけでも、見に来る価値がある!湖面はよく見るといつもさざ波がたっています。このため、冬になってもなかなか凍らないのだとか… 一年中風が吹き続けるのって、まるで風の谷のナウシカの世界のようですよね。

湖には、“町がまるまるひとつ沈んでいて、よく晴れた日にはその町の教会の塔が見える。けれどそれを探しに湖に潜った者は誰一人として帰ってこなかった” という伝説があるそう。

湖の底に地図が描かれているのかもしれないと思うと、ファンタジー心が掻き立てられる!!いつも湖の中に目を凝らして探してみるのだけど、見えたことはないです… 運の問題なのかな。いつか見られるといいな、と思っています。

 

湖畔をお散歩するのに満足したら、今度はレストランへ。いつも同じレストランで、同じものを注文します(笑)

まずは鱒のソテー。おそらく湖で獲れた魚を使っているのだけど、これが本当に美味しい!バターの香りがふわっとして、魚も身が柔らかくて美味です。

メインディッシュを食べ終わったら、こんどは黒い森地方名物Schwalzwälder Kirschtorte (黒い森のさくらんぼケーキ。英語名は Black Forest Cake)

お酒が得意な人なら一度試すべき!チョコのスポンジにチェリーの蒸留酒をたっぷり塗って、甘さ控えめの生クリームとチェリーの果実を挟んだケーキです。生クリームでコーティングした上には削りチョコが飾られていますが、これは黒い森の針葉樹林を表現しているのだそう。ひときれが大きいのでびっくりしますが、お酒好きならペロリと食べられちゃうはず!ぜひ試してみてほしい一品です。

じつはティティゼーの地域はカッコウ時計発祥の地でもあります。湖畔にたくさんお土産ショップがあるので、のぞいてみると、カッコウ時計がたくさん!あっちにもこっちにもカッコウ。中には数万円以上する本格派の時計もあるけど、お手頃なものも多いので、記念におすすめです。

ちなみにこれが実家にある私のカッコウ時計。色使いがいちばんシンプルなものを選びました。とってもお気に入りです!

南ドイツ・黒い森の魅力をすこし知っていただけたでしょうか?もしも時間に余裕があれば、ぜひ訪れてみてください。

素敵な旅になりますように!