ドイツ人も「これは外国語だ…」と唸るスイスの公用語”ドイツ語”。その魅力にせまります。

「Grüezi!(グリュエッチ)」

なんともかわいい言葉でしょうか。

スイスドイツ語で「こんにちは」を意味するこの言葉、暖かみがあって、とても好きな方言の一つです。

 

こんにちは。2回目の登場です。スイスに高校、大学と留学していた関口です。

 

さて、前回はスイスの「食」について書かせて頂きましたが、

今回は、スイスドイツ語について少しお話しさせていただきます。

 

突然ですが、スイスはどこにあるかご存じでしょうか?よく、北欧に位置すると思われがちですが、

スイスはヨーロッパの真ん中、周りをドイツ・イタリア・フランス・オーストリア、そしてリヒテンシュタインに囲まれる九州ほどの大きさの小国です。

そして、この小国では4カ国語が公用語として話されています。3言語はもうお分かりですよね?

ドイツ語、イタリア語、そしてフランス語です。

では最後の言語は何でしょう?

 

答えは、「ロマンシュ語」です。これはスイスの中央から東側に位置するグラウビュンデン州において、ローマ時代からアルプス山岳部で話されていた言葉です。この言語を話す人口は0.5 %、つまり3万人ほどとも言われています。

ロマンシュ語が話されているGuardaという村

 

ロマンシュ語は今回これくらいにして、

今回私がここで取り上げたいのは、スイスにおいて70%の人口が公用語として話している「ドイツ語」です。

しかし、このドイツ語、ドイツ人が「これは外国語だ」と唸るくらいドイツのドイツ語とかけ離れているのです。笑

 

スイスはもともと、ひとつひとつの自治州が力をつけ、同盟を組みながら成立した国です。

現在26州から成り立つ国ですが、一つ一つの独立性が強く憲法が有り、教育・税制・交通ルールなどひとつひとつ異なるのです。

 

このように昔から地域色が強かったスイスの特徴は、言葉にも表れます。それが「スイス方言」です。

さきほど書いたように、ドイツ人が聞いても「?」が浮かぶようなこの方言、実は地域毎にも全く違うのです。

そのためか、「ドイツ語を学んでいて、スイスに留学している」とドイツ人に言うと必ず「スイスで大丈夫?!」というような事を何度も言われました。笑

 

留学中、大学では留学生向けに「スイスドイツ語講座」がありました。

その授業では、スイスドイツ語の単語や会話を教えてもらったり、

隣の学生と意味を当ててみたり、会話をしてみたりという、なんとも楽しいコースでした。

 

さて、ここでひとつかわいい単語を紹介します。これは、私が高校留学時代に教えてもらった初めての方言です。

よほど私の言い方が下手なのか、日本人がいうのが面白いのか、いまだにこの単語を口にすると笑われます。笑

 

”Chuchichäschtli 

くっひーへしゅとり”

これは標準ドイツ語だと、kleinerKüchenschrank(くらいなー きゅーへんしゅらんく)、つまり「小さな台所にある棚、食器棚」を指します。

しかし、発音がめちゃくちゃ難しいのです(特に日本人には、たぶん。笑)

というのも、最初の「ク」と「ヒ」「ヘ」の3音を鼻から音を出すような、うがいをしているような感じの音にしなきゃいけないからです。

(意味、通じるでしょうか。。。)

日本語にはない、鼻にかかったような音がスイスの単語にはたくさんありますが、これはその中でも特に代表的な単語なのです。

 

では、もう一つ、スイスで是非使っていただきたい表現を紹介します。

 

”Isch guet gsi!

いしゅ ぐえっと ぐしー!”

これもとってもかわいいですね。
意味は、「とても良かった!」です。ちなみに標準ドイツ語では、Es ist gut gewesen/Es war gut(えす いすと ぐーと げヴぇーぜん/えす ヴぁー ぐーと)なので、全く違うのがお判りでしょうか?
スイス旅行中にレストランなどで、「料理はどうだった?」と聞かれたら、ぜひ使ってみてくださいね^^

 

(文・関口智子)