金属の武装を着て、決闘を行う騎士たち。小さな目標をしっかり狙い撃つ射手たち。焼き豚とシチューの匂いと新鮮なワインの香り。恐るべき高い城壁と静けさに包まれてた大きな修道院。すべては、東南ヨーロッパにある陸内国に、中世から伝承した騎士の伝統を祭る出来事である。
それは、セルビアの騎士道祭「Just Out」である。
首都ベオグラードから南方へ35キロ離れる歴史が誇っている町のデスポトヴァツ。たおやかに流れるレサヴァ川の傍らには、中世セルビア後期の建物が誇らしく建っている。それはレサヴァ修道院である。1418年に、ステファン・ラザーレヴィッチ専制公は、キリスト教への尊敬の印として、その聖なるところを建設した。そこでは、学校や大学のような学習が行われ、印刷の技術がなかったので、古い聖なる書物は、日本の写経と同じように手で複写した。それに、その聖なるところだけでなく、ステファン・ラザーレヴィッチは丈夫な城壁も築き、城塞を造った。ベオグラードのほかに、デスポトヴァツは中世セルビアの文化都市となっただけでなく、騎士道のところとなった。
騎士はいない時代の中、騎士の伝説が蘇った。文化都市としてのデスポトヴァツには、もう3回ぐらいも騎士道祭「Just Out」が行われていた。その祭りの目的はただ一つ:セルビアの若い世代に伝統的な価値を取り戻すことである。
では、「Just Out」の内容はどうだろうか。まずは、土地のことを見てみよう。
騎士道祭はレサヴァ修道院のすぐ近くで行われる。そこは、緑の豊かな場所で石と岩でできたものはぴったりと調和し、自然と人工が混じりあっている。新鮮な空気が豊富なので、厳しい訓練をしている選手達に欠かせない。レサヴァ川の傍らでは、騎士と弓術の大会が行われ、憩いの場として幅広いキャンプで新鮮なワインとシチューが提供される。さらに、弓術のための目標が並び、弓矢で練習するところもある。
土地の豊かさと共に、誰もが自由に他人と交流できる雰囲気が漂っている。現在まで騎士道祭に参加した国は17か国である。主にフランスやドイツ、スウェーデン、バルカン半島諸国などからの来客だが、昨年のJust Outではアジアとヨーロッパの橋としてトルコは参加するようになった。厳しい練習から休憩の時、参加者と訪問者は中世セルビアの文化と歴史を学べる。
最後に、騎士道祭の中身として大会を見てみよう。
まずは、騎士大会。騎士たちは剣と盾で決闘する。本物の剣で戦うのは危険なので、西洋で行われている騎士決闘の規則が絶対に守られている。オリンピックのフェイスブックと違い、特にイタリアとドイツで定められた騎士決闘の規則に基づいたものである。次は弓術大会。射手たちが目標に矢を射る大会であり、日本の弓道と同じように集中力が必要である。最後に騎士装備大会である。それは、細工師が大切に作った金属の兜や鎧、籠手などの発表会である。デザインと着心地の良さによって評価する。
このように、セルビアでは騎士道の伝統は、何万人の愛好家のおかげで生き生きと続いている。いずれにしても、「Just Out」の成功に伴い、セルビア全国で騎士道祭が行われており、セルビアの若い世代だけでなく、世界中に文化を大衆化される例を挙げるかもしれない。
引用文献:
http://rs.n1info.com/a313951/Lifestyle/Lifestyle/Viteski-festival-Just-out-kod-Despotovca.html
http://www.srbijafest.com/just-out-festival-despotovac/
https://www.blic.rs/vesti/drustvo/vucic-otvara-viteski-festival-just-out-3-u-manasiji/55tysf1