多くの人にとって、梅雨は心が沈むもの。駅に向かう足取りも重い。
最近、悲しいことがあった。人目もはばからず号泣してしまう。
そんな時はみんなの優しさが心に沁みる。
周りはみんな言う。
「梅雨だから余計に落ち込むよね。」
うん。だけどね、悪いことばかりじゃないよ。
傘が私の泣き顔を隠してくれる。
雨音が私の泣き声をかき消してくれる。
雨に救われた。自分の心に素直になれた。
周りはこうも言う。
「時間が解決してくれるよ。」
「泣いたって前に進めないよ。」
分かってる、分かってる。
梅雨が終わる頃にはきっと笑顔を見せるから。笑い声を響かせるから。
だから今は雨のなかで、そっと思い出に浸らせて。
梅雨が明ければ、きっともう大丈夫。