雨に紛れて泣いてしまおう−2018年6月月替りエッセイ「雨」ー

多くの人にとって、梅雨は心が沈むもの。駅に向かう足取りも重い。

 

最近、悲しいことがあった。人目もはばからず号泣してしまう。

そんな時はみんなの優しさが心に沁みる。

 

周りはみんな言う。

「梅雨だから余計に落ち込むよね。」

 

うん。だけどね、悪いことばかりじゃないよ。

傘が私の泣き顔を隠してくれる。

雨音が私の泣き声をかき消してくれる。

雨に救われた。自分の心に素直になれた。

 

周りはこうも言う。

「時間が解決してくれるよ。」

「泣いたって前に進めないよ。」

 

分かってる、分かってる。

梅雨が終わる頃にはきっと笑顔を見せるから。笑い声を響かせるから。

だから今は雨のなかで、そっと思い出に浸らせて。

梅雨が明ければ、きっともう大丈夫。

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