はじめまして!今回がライターデビューの国社3年ウルドゥー語科の古田花梨です。
月替わりエッセイという、これまで連綿と受け継がれてきたコーナーが一発目ということで少し緊張しております。。。が、楽しんでやっていこうと思います!
今月のテーマは「天気」ということで、私の専攻地域であるパキスタンの「曇り」にまつわるお話をしようと思います。
東京も梅雨入りが発表され、どんよりとした曇り空が続いていますね。こうも日差しがないと、せっかくの週末もベッドから出られずだらだらしてしまうというのは私だけではない….ですよね?
しかし、パキスタンでは違います。パキスタンでは曇りを“اچھا موسم acchā mausam(良い天気)”というんです。なぜでしょう。その原因はパキスタンの暑さにあります。パキスタンでは6月でも40度を超える日はざらにあり、これで太陽が照ろうものならその暑さは計り知れません。だからみんな日差しが降り注がない曇りが好きなのです。曇りの日にテンションが上がるなんて少し不思議ですよね。
私は生まれてこの方ずっと曇りが嫌いだったけど、世界のどこかでは待ち望んでる人がいる。見方を変えれば自分の嫌いなことにも利点はあるということに気付かされた体験でした。
(文・古田花梨)