遺跡とネオンが融合する、発展のエネルギーに満ちた街。今まさに変わりゆくダナン・ホイアンの実態をありのままに見つめる。

前回に引き続き、スペイン語科だけれど東南アジアが大好きなライター2人が7/18〜7/21にかけてベトナムのダナンとホイアンを旅した様子をお伝えします。

後編はダナン・ホイアン、街の実態についてです!

 

ダナン国際空港に到着したのは夜21:30すぎ。ホテルまでのタクシーを探そうとするまでもなく、「Hey, taxi? taxi?? Yes, taxi! Come on!!」私たちはあれよあれよという間にタクシーで運ばれていきました。ダナン・ホイアンにはいくつかタクシー会社が入っていますが、私たちもよく利用した大手タクシーは車体が白いVINASUN TAXI(ビナサンタクシー)、緑のMAILINH TAXI(マイリンタクシー)、黄色のTiên Sa(ティエンサー)。観光客は何ごともふっかけられやすいので、乗車前にしっかり値段交渉を。

 

ダナンの夜景

空港からホテルまでずっと窓の外を眺めていて一番感じたのは「街が明るい、明る過ぎる」ということです。建物はネオンで彩られ、道路には光のアーチがかかっており、よくわからない巨大なモニターもありました。最近よくガイドブックや旅行雑誌に「最先端のリゾート地!」と紹介されているダナン。なるほどすでに物凄く観光地化された場所なんだな、と納得しているところで海岸近くのホテルに到着しました。くつろぐ前に夜の海でも見に行こうとしてびっくり!歩道がハチャメチャでした。歩きながら周りをよく見てみると、作りかけなのか壊しかけなのかわからない建物がいくつもあって、もちろん豪華なホテルもあって。混沌とした観光地全体を華美なネオンがずっと照らしています。一方夜の海はとても綺麗で、こちらは月明かりに照らされていました。

 

ホテル近くの歩道

現在ダナンで一番有名なビーチはミーケービーチというところで、有料ですがシャワーがあり、夜にはスタージで音楽や火吹き芸などを楽しめます。波が少し強めな遠浅の海で、思いっきりリゾート気分を満喫できました。

はじめシャワーが有料なことを知らずに浴びてしまった私たち。その日ビーチで仲良くなったベトナム人が払ってくれました。Cảmơn.(カムオン、ベトナム語で「ありがとう」)

ベトナム人は優しくて人なつっこい!現地の人が出歩かないような暑い日中に出歩いていると、バイク越しに「Have a nice day!」や「Hello!」と声をかけられることも。

ただし買い物中はベトナム人の親しげな笑顔に見とれていてはいけません。油断しているとぼったくられてしまうので、市場や露店ではベトナムおばちゃんズの勢いに乗せられないよう頑張りました。ホイアンのホイアン市場でシルク100%のスカーフを探していた時のことです。私はその店のおばちゃんの活気に負けて、ろくに商品の確認もせずに購入を決めてしまいました。帰国後それが合成繊維のものだと気づくことになるとは知らずに…。市場ではおばちゃんズ、道を歩いているときはおじちゃんズに注意です。タクシーやバイクタクシー、自転車にシートが付いたシクロなど、観光客を見つけると直ちに近寄ってきてあの手この手で乗せようとしてきます。ただでさえ四六時中クラクションなりっぱなしの道路なのに、タクシーたちが私たちに向けて「乗らない?」とクラクションを鳴らしまくってくるので道を歩くのも一苦労でした。

街全体がどこか浮き足立っているような印象を受けたダナン。英語がほとんど通じず、街や店の看板もほぼベトナム語表記だけであること。歩道の整備ができていないのに、ネオンや電気装飾は輝いていること。少なくとも海の近くは観光地を目指している途中、開発の途中なんだな、という感じでした。しかしこの街のもてるエネルギーをもってすれば、素敵なリゾート地まであともう少しではないでしょうか。そんな街のパワーを感じられるのがダナンという”最先端”リゾートです。数年前からだいぶ変わったように、あと数年したらこの街はまた大きく変わるでしょう。”最先端”を感じたいならダナンに行くのは「今」ですよ!

 

ここからはダナンから楽しめる観光スポットをいくつかご紹介!

 

「市街地全体が世界遺産!古都ホイアン」

前に「DÀ NAN HÔI AN」とかかれた黄色いバスでダナンから40分ほど!バス代は片道たった約100円!市街地の入り口で12万VDN(≒600円)払ってチケットをもらいます。あとはチケットについている5箇所の観光地を回るもよし、ホイアンの料理に舌鼓を打つもよし、市場で掘り出し物を探すもよし。

 

来遠橋(日本橋) 1593年に日本人が建てたといわれる木造橋

「チャンパ王国の聖地跡、ミーソン遺跡(世界遺産)」

ホイアンからタクシーで1時間ほど。入場料は15万VDN(≒750円)。天気のいい日は空の青、周りの緑、遺跡の赤茶と色のコントラストが目にまぶしい。じっくり回ると半日ほどかかるかも!ここに行く前にダナンのハン川沿いにあるチャム彫刻博物館でチャンパ遺跡の出土品などを鑑賞していくと楽しさ倍増です。

 

ミーソン遺跡

「ダナン大聖堂」

ホイアン行きのバス停目の前。入場料なし。ピンクが可愛いゴシック様式の大聖堂です。写真撮影スポットになっていました。1日何回かミサが行われ、その際には教会内に入って参加できます。

前後編にわたるベトナムレポート、いかがでしたでしょうか。古いものと新しいものが混在し、発展のエネルギーに満ちたベトナム ダナン・ホイアン。観光にグルメに買い物、皆さんもぜひ思い思いのやり方でベトナムを味わってみてください!