旅の記憶を鮮明に残す「旅ノート」。そのつくりかたと活用法をお伝えします!あなたも1冊のノートを片手に旅へ出かけませんか。

旅行するとき、これは是非やろうと決めていることはありますか?

 

料理の写真を撮る、現地の人にその地域の言葉で挨拶してみるなど、様々な楽しみ方があるでしょう。あるいは現地感あふれるピアスを買ったり、地酒を味わったり。

私の場合、旅でやっていること、

それは「旅ノート」というものです

 

旅ノートをつけ始めたのは、自分のことを記録するのが好きという変な趣味がきっかけでした。受験時代には、勉強時間と達成度グラフを描く「記録帳」づくりに没頭し、気がつけばほとんど勉強しなかった日も。そんな私は例のごとく「旅での非日常を覚えておきたい!!」と感じ、とくに意識しないままノートと鉛筆をカバンに忍ばせるようになりました。

 

では、旅ノートはどのように構成されているのでしょうか。端的に言うと、「自分の好きなように」。ルールは無く、自分の記憶に残したい形で書けば良いのです。ここで去年の夏、大学のプログラムで約3週間ベトナムへ滞在した際の、私の旅ノートの内容をご紹介します。

 

◆規格: A5×30枚のCampus (ピンク)

持ち運びやすさ重視。

◆最初の見開きに、配られたしおりを貼付

スケジュールを確認しやすい。

◆2ページ目からは、日記とイラストたち

◆各ページの上部ではその日いくら使ったか

計算、何を買ったかも覚えていれば書く

◆睡眠時間

体調管理にgood!

◆旅全体のまとめ

◆記念に飛行機や博物館のチケットも貼る

 

<お役立ちページ>

◆ホテル周辺マップを貼付

私のような方向音痴には必須。

行き先を告げるにも便利。

◆ベトナム語フレーズを書き出しておく

(例) ~はどこ?/

遠回りするな(タクシー対策)/

いくら?/ 高すぎる

 

これを見て「ウワ面倒くさそう、私には無理!」と思った方、安心してください。

その日いちばん印象的だったことをメモするだけでも充分なのですよ!

 

大切なのは、旅がしっかり自分の中に残るようにすることです。

 

旅ノートをつけるメリットはいくつもあります。まず一つ目は、驚いたこと、心惹かれたものを思い出しやすいという点です。自分の手で記録をつけることで、不思議と体験したことがきちんと消化吸収される気がします。その日の夜に宿のベッドで寝転がりながら、一日を思い返して記録をつけるのは楽しいものです。

 

旅の情報をまとめておけるので便利だというメリットもあります。スケジュール、お土産を買う相手、ホストファミリーの住所など、旅に関することは旅ノートを見ればすぐに分かります。覚えにくい情報を一箇所にまとめておくと、確認したい時に毎回荷物を引っ掻き回して探す必要がなくなるでしょう。

 

 

あなたも旅ノートをつけたくなりましたか?

手書きにはオンラインでは味わえない多くの良さがあります。一冊のノートを片手に、

さあ旅へ出かけませんか。

<衝撃的だったバイクシリーズ>

(写真上) 20本はあるだろうか、水のタンクを絶妙に積み上げ疾走するホンダの原付。

 

(写真下) スコールの中、ホテルへ走って戻る途中に出会ったおばあさん。道の端に停めたバイクにあぐらをかき、レジ袋をかぶっている。持ち手部分を耳に引っ掛け丁寧にピンでとめ、ただの袋さえファッションに見えてくる。彼女は毎日同じ場所で、同じようにスコールをやり過ごしていた。

ハノイ中心部にあるビール横丁には熱気があふれていた。

 

(文・河合摩南)