覚えたての言語で短期留学!?ミャンマーの物価事情から授業内容まで、濃すぎる3週間の記録

東京外国語大学にはショートビジットと呼ばれる短期留学が夏学期中と冬学期中(つまり夏休みと春休み)にあります。このショートビジットですが、2016年度には100近くのプログラムが30以上の国・地域で予定されています

そんなショートビジットに昨年度参加して3週間ほどミャンマーに行ってきたので、ざっくりレポートしようと思います!

【ミャンマー基本情報】

さてさて、ショートビジット以前にミャンマーをよく知らないよ!というツッコミが入りそうなのでミャンマーがどんな国なのか、少しだけ紹介します。

正式名称  ミャンマー連邦共和国
首都    ネーピードー(ネピドー)
人口    5141万人(2014年9月 ミャンマー入国管理・人口省発表)
面積    68万平方キロメートル(日本のおよそ1.8倍)
民族    135の民族がいると言われています
気候    季節は三つで乾季(2~5月)、雨季(5~10月)、涼季(10~2月)
宗教    主に仏教
※外務省データ参考

…はい、データはもういいと。(頭痛くなりますね、ごめんなさい)

では気を取り直して場所と物価!
場所はざっくり説明すると中国の左、インドの右、タイの上といえばわかりやすいですかね。

通貨はチャット(1JPY=10MYK ※2016年5月時点)
10分の1にすればいいだけなので計算はとても簡単です。
お札で流通していますが、湿気のせいか新札以外は少し湿っているものもあります。
テープで補修されていたり、メモ代わりの落書きがされていたりするお札もあったりしてなにがなんだか…。

物価の例を挙げますと
・水(1ℓ)  220チャット(=およそ22円)
・スプライト(425ml) 300チャット(=およそ30円)
・コアラのマーチ 600チャット(=およそ60円)
・ロッテリアで飲んだミロ 1200チャット(=およそ120円)
・日清カップヌードル 1980チャット(=およそ198円 あれ、日本と変わらない)
・タバコ(ラッキーストライク) 720チャット(=およそ72円)

これで4800チャット。ローカルな店よりは割高ですかね

チェーン店はどこも割高みたいですね。安いとこはとことん安いというか。個人的には飲料、タバコ、お酒が日本と比較してかなり安かったと思います。
(ごめんなさい、ケンタッキー・フライド・チキンの価格はミャンマー人に奢ってもらったということもあって忘れてしまいました…。)

カーネルおじさんの笑顔はヤンゴンでも輝きます

あとは記念になるだろうと思って持ち帰ったサムスンギャラクシー5のチラシ。

特別価格と書いてあるのですがそれでも850,000チャットとお高いです。
あと、ビルマ語ってこんな感じの文字です!笑

【プログラム内容】
お待たせしました!ようやく本題です!

ユニバーシティオブヤンゴン!!

ショートビジットは私たちビルマ語科10人全員参加でした。授業は最も長くて10:00-16:30までで、大体は14時頃に授業を終えて後の時間は文化を知るためのアクティビティや自由時間になることが多かったです。男性陣は門限が21時だったので授業後は街中へ出かけてヤンゴンの街並みを楽しんでいたのですが、女性陣はというと門限が18時とかなり早く設定されていたようであまりヤンゴンの街を楽しむ余裕はなかったそうです…。

授業はビルマ語の基礎を中心に学習します。現地に行って基礎!?と思うかもしれませんが、なんせビルマ文字を初めて見てから4ヶ月ほどしか経っていないのです。笑 先生に続いて音読をしたり、文字を書き写したり、授業自体はそれほど難しいものでもありません。(それよりも休み時間に先生とのおしゃべりについていく方が大変です…。)学習し始めの言語で留学できるというのもこのショートビジットの魅力のひとつかもしれませんね。

授業中は至って日本と変わらず…というわけではありません。授業中におもむろにスマホを取り出したかと思えば写真撮影が始まることもしばしば。(とにかく突然です。)堅苦しい“授業”といった雰囲気ではなくどちらかというと自由なのびのびとした雰囲気に感じました。

授業後はミャンマーの楽器を演奏する時間や料理を作る時間がありました。楽器はビルマの竪琴で有名な琴と、パタラーと呼ばれる木琴のような楽器を選ぶことができます。竪琴を体験したのですが思っている弦と違うところに触れてしまったりして、これがなかなか難しいのです。(センスの問題ですかね…)ミャンマーのお菓子作りでは白玉の中に黒糖が入っているお菓子を作ったのですが、これが意外とおいしかったです。

他に日本語教育の時間に参加させてもらう日もあり、先生と生徒の立場が逆転するというなかなかおもしろい体験もできました。「ビルマ文字似すぎ!」という感想を持っていましたが、よくよく考えればひらがなも似ている文字があったということに改めて気づかされました…。笑 東京外国語大学グローバルジャパンオフィスにも何度か足を運びました。(といっても教室から30秒ほどのところにありましたが笑)日本の漫画も置いてありました。

休みの日には観光地に連れて行ってもらったり、孤児院に行って木を植えてきたり、動物園に行ってきたりと過ごし方は様々でした。このあたりの楽しい(苦しい?)お話はまた次回したいと思います!

今回はショートビジットの、表の顔について取り上げました。次回は裏の顔を取り上げたいと思います。意外とミャンマーって普通?と思った方、ぜひぜひ次回の記事も読んでみてください!

感想、質問、ご要望、なんでも送っていただけると嬉しいです。質問なんかは次号で触れられるかもしれません!

ゾウに殴られ、日緬英三ヵ国語で会話し、水と電気が消える次号は5月25日配信!

(文・郷原 拓海)

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おもしろければなんでもありな旅行人。飛行機はとても苦手です。